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そうしたことが、いままでの自分とは違う自分というのを意識させていて、それまで知ることのなかった違う自分というのを発見し、そしてそれを目の前にするのである。これは発見であり、発掘であり、復活なのである。そうして、いままでの常識や秩序といったものについても、疑いの目でもって見始めているのである。また、そうした自分を意識し、気づき始めているのである。 人間は、自分でもどうにもならないことについて、悩んだり、苦しんだりしないのである。それは、どうにもならないことなのである。しかし、それがもしかすると、自分でもどうにかなるものかも知れないという、漠然とした期待や望みみたいなものが持てるようになってくるのである。そうである以上、それが理不尽で不合理なものとして感じられてくるのである。 そうした、いままでの自分にはない、違う自分というのを感じていて、そしてまた、それが現実の可能性として自分にも感じられてくるのである。いままでの自分には無かった、そうした何かを知り、感じ、理解し始めているのである。自分を取り巻いている壁と限界が見えてきて、そしてそれを打ち破ろうとしているのである。 |
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