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だれもが同じ時間と、同じ場所で生きている。そうであるにもかかわらず、だれもが違う現実を生きている。だれもがそれぞれに、違う目的と、違う動機の下に生きているからである。 人間は自分に関係すること、自分にとって興味のあることにしか関心を示さないのである。そうである以上、自分にとって興味のあることだけが、自分の感覚や意識に入ってくるのである。そしてそれが選別され、最適化されて行くのである。それは自分にとっての現実でしかないのである。 しかしまた、この興味というのが、自分が置かれいる立場と、自分の成り立ち、その歴史によって支配されているのである。従ってまた、現実にあるものも、自分にとって関係のないもの、都合の悪いことは見ようとしないし、見えないし、見えてこないのである。 |
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