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このような、自分が置かれている条件や、自分自身の目的や理由によって、自分というのが条件づけられていて、そして、この範囲のことしか見えず、聞こえず、意識されず、そしてまた、知ることもないのである。 そしてまた、そうでないものについては、不可解で不思議な未知のものとして、自分とは関係のないものとして、忘れてしまうのである。気づかず、気づこうともしないのである。そうして記憶から消えて行くのである。 従ってまた、だからこそ、自分のそうした感覚や常識に合わないものは、偏見や妄想、あるいはまた、何かしらの錯覚や幻覚のように思えてくるのである。自分にとってみれば、そう思う以外に理解のしようがないのである。 そして実は、このような立場、自分自身のこのような限界こそが、自分と自分たちの生き方と立場というのを反映しているのである。限界と条件、そして、自分たちが生きてきた歴史と、その条件や制約といったものを示しているのである。 |
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