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5、自意識。


そうして始めて自分が優れて上の者である、あるいは少なくとも普通の人間であると思い込むことが出来るのである。そしてまた実際に、そうした秩序といったものをつくりだすのである。それは強い者の弱い者に対する秩序なのである。

だからまた、だれもがそれにしがみついて群れるのである。そうして群れることによって、だれもが強い立場に立てるのである。群れる、団結するということが強さの証明であり、正義になっているのである。

そしてこの差別と排除こそが、このような世界での原理なのであって、自意識であり、自己認識となっているのである。プライドやステータス、そして社会的地位の象徴になっているのである。

そして、これが常識となった日常こそが、システムなのである。規制され条件づけられた囲いの中の世界なのであって、その中でしか自分を見い出せない、そうした世界を生きている。そうした主観と思い込み、偏見と幻想の世界を生きているのである。

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