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そうして、無いものでも有るように見えてくるし、白でも黒と言ってくれるのである。そうした果てしのない、妄想と幻想の世界を、さ迷い続けさせてくれるのである。これが私たちが生きている現実という世界なのである。また、そうやって世の中の世論というのが盛り上がり、そしてまた、社会と経済というのが潤い、繁盛するのである。 そしてまた、このような人間が行き着く先は、際限のない遊びと妄想の世界、すなわち、「認知症」の世界以外にないのである。好むと好まざるとにかかわらず、認知症という世界以外に、自分を認めてくれる世界が、もはや無くなっているのである。そしてそれだけが、残された最後の自分の行き着く先となっているのである。 そして、これをもっと大きな集団、民族や国家というレベルで見ると、それがこの世界の限界であり、境界線なのである。そしてそこから先は、新たな原理を求めて解体されてゆくだけという、自然死に近い状態なのである。 |
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