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このような自己意識は、それ自体は進歩でも、また特に優れているというワケでもなく、ただ自分を取り巻いている環境と条件とといったものが、自分をして、そうした方向へと追い立てていて、そうした観念を生み出しているのである。そうするしかないようにしているのである。 これは仕方のないことであって、そうするしかなく、そのようにしかならない、そうした世界なのである。たとえば、東アジア的な集団主義・権威主義の世界と、西洋的な個人主義・理性の世界の、どちらが優れているかなどということは、比較が不可能な意味のない比較なのである。 異なる世界を、同一の基準で比較など出来ないのである(この同一の基準自体が比較する側の事情によってきめられているのである)。これは、東アジアと西洋との間に優劣の関係などなく、ただその場、その時の環境といったものが、それを決定してきたということなのである。それぞれが、ただそうするしかなかったということなのである。 |
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