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これは、現実の変化に対する何の望みも可能性も、そしてその必要もない世界なのである。そうした世界にあっては、それはごく当たり前の、当然の日常なのである。だからまた、だれもそれに対して不平や疑問を抱いたりしないのである。 しかし、もしもそうした世界に、そとから新たな条件や可能性といったものが入ってくると、それが見えてもくるし、やはり疑惑の対象にもなるのであって、そうならざるを得ないのである。 しかしまた、そうした疑惑を抱かせないためにも、システムは、自己の存続と維持のための情報統制や、有無を言わせぬ厳格な上下の身分制度といったものが必要になるのである。「身分」などという意味不明でワケのわからない理由でもって逆らえないようにしておいて、そうして拘束し強制し続けるのである。 これは必然であり、不可欠のものである。そうして社会というのが持続可能なシステムとして受け継がれて行くのである。そしてこの秩序や規則といったものがシステムであり、その強制力なのである。境界線であり、「囲(かこ)いの中」の世界なのである。 |
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