自分たち13-７、群れる。

７、群れる。

そうした永遠に変わらないもの、不変のものこそが自分たちにとっての真理であり正義であると思えてくるのである。永遠で不変の純粋なものとは、それは」つまり、自分自身のことを言っているのである。そしてそれこそが、この世界での人間同士間の上下の関係であって、人間関係の基本になっているのである。

そしてこれが真理であり、正義である以上、それの現実のシステムに対して逆らうことは、許されないことのように思い込んでいるのである。また、そのように思わされてきたし、そう思わなければならないことのように強制もされてきたのである。

それは自然が決めた、変えてはならないものだから、だれもそれに逆らってはならないという風にである。そしてこのような常識を基にして、だれもがお互いに群れて媚びて迎合し合い、談合し、そして序列化し、上下の関係を作り出し、そうして弱い立場の者をさげすみ、差別し、排除してゆくのである。

そしてまた、こうしたことが自分の序列と立場といったものを、社会のなかで優位なものにしてくれるのである。またそれが自分の自意識であり、ステータス、アイデンティティーとなっている、そうした世界なのである。

戻る。　　　　　　　　　　　　　　　　　履歴へ

index　＜　日誌　index＜　日誌　＜ c信じるもの＜ 19-86自分たち13p7-