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これは企業で働く社会人も同じである。日本で活動している企業自体が、ほぼ例外なく何らかのケイレツに属しており、すなわち自治体やメーカーからの天下りとその系列なのであって、そこから離れたところに仕事などないのである。 また、消費者自身が、そこから離れた人間を相手にしないのである。群れから逸(はぐ)れて追い出された人間とみなすのである。そういう世界なのである。それは、この世界に生きる者にとっての暗黙の約束事・オキテなのである。 私たちは、このような世界の中で、自分の立ち位置と居場所を求めていて、またそうすることで、自分の立場というのが保証されるのである。従ってまた、これが本人のプライドでありステータスになっていて、そこから抜け出すことが出来ないのである。抜け出してはならないように、出来ているのである。 自意識やアイデンティティーといったものが、このような他人に求められていて、自分の中で見つけることが出来ずにいるのである。そうである以上、自己の内的同一性は、いつまでたっても見つけることが出来ないのである。 |
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