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人間は「群れる」。人間は一人で生きて行けないので群れる。しかし、群れるからには、自分はその群れの中で一番下の者であってはならない。それだけは、どうしても耐えられないことなのである。 そうであるためには、自分よりも下の者がどうしても必要なのであり、そのためには、自分よりも強そうな者に取り入って、下の者を作り出そうとするのである。そうやって自分の立場や居場所というのを確保しようとするのである。 権力や権威に対する従順性がそれである。そしてこの従順性は、自分よりも下の者に対する際限のない蔑(さげす)みと迫害として表現されるのである。だからまた、こうした差別は不可避で必然のものとなっている。 |
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