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現実の環境や条件が変わっても、人間の頭の中は簡単に変わらない。それは無意識の世界であって、情緒や生理の作用でもあって、人間の意識や感覚以前の世界だからである。 むしろ、意識や感覚の基になっていて、それを作り出している土台でもあって、根源だからである。数万年に及ぶ進化の過程のなかで、人間の肉体の中に堆積してきたものだからである。生理や神経の作用の特質として、人間の情緒のあり方として記憶されてきたものだからである。 従ってまた、だからこそそれが、もっとも自然で正しいことのように思えてくるのである。自分が自分であるという根拠のように思えてくるし、それを離れたところに自分は存在し得ないのである。 そしてこれが、すなわち、東アジア社会の家父長制と儒教の名残りなのである。そしてまたこれが、この世界での自意識と自己認識の基になっているのである。 |
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