index< 日誌 < s設定< 20-01「傾向1」p12- |
民族としての「種」というのが変異できずに、適応することもなく離散し消えて無くなって、それとは何か別の民族に吸収されるといった事も、当然のように行われる。というよりも、むしろそうしたことが、広く一般的な普通の状態なのである。 「種」としての民族が失われ消えて行く。またそれは、民族に限ったことではなくて、広い意味での文化や技術、風習や、自分たちの歴史についてもそのまま言えることである。 自分たちの成り立ちの根拠と拠り所、そして自分たちが信じるものが、一つ一つ忘れ去られ、失われ、消えてゆくのである。自分の中から、自分の証明となっていたものが失われて行く。 |