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3、矛盾。


それは許されないことであると共に、自分で自分を破壊することでもあって、できないことなのである。それでも破壊しようとするならば、自分で自分を辞めるしかないのである。

そうだとすれば、自分が、それまでとは何か別の異質なものに変異する以外にないのである。あるいは、自分を辞めるのでもなく、変異するのでもなく、それ以前のところで、自分が「なに者」かであること自体を、否定する以外に無いのである。

だからまた、すがたカタチは変わっても、元からあった自分自身そのものが、「変わる」といったことがないのである。自分が自分で無くなるなどといったことは、あり得ないことなのである。もともとそのように出来ているのである。

現実にあるものが消えたり、何か別のものになることなど、あり得ないことなのである。それが、自分の思い込みが通用することのない、現実の世界なのである。

戻る。                    続く。

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