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このような、自分が、それまでとは何か別の「種」に変わってしまっていることがある。つまり、それまでのものが消えて無くなって、なにか別のものを創りだしているのである。ただ、そうするしかなかったのである。そうする以外に自分たちが生きて行く方法が無かったのである。そしてまた、それが出来たということなのである。 あるいはまた、たとえそれが時間的に断絶し、整合性を欠いた不連続のものであったとしても、それでもやはり、同一のものであるとしか言いようがない、そうした場合もある。 もちろん、そのどちらでもない意味で、なに者にもならないし、なり得ないし、なりたがろうともしない、そうした、元々からしてそうした人間のタイプがいるというのもまた、事実である。 このような、「種」そのものが変わるほどではないけれども、それでもやはり、何か別のもののようになってしまっている例として、戦前と戦後の日本の変わりように見ることができる。 |