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3、起源。


変わりようがないのである。自分は自分であり続けるしかないのである。自分で自分を辞めるというのは、自分というのがこの世に存在しないということなのである。自分が生きて存在しているというのは、自分は自分でしかないということなのである。

現実の世界での自分は、これ以外に無いのである。これ以外に存在し得ないのである。存在とは、自己と他人との区別であり、この区別のないところに自分は存在しないのである。だからまた自分は自分であり続けるし、そうする以外にないということなのである。

そしてこれが自分の必然性であり、存在の根拠になっているのである。また、そうである以上、自分の根本的なところは何も変わらないのである。変わりようがないのである。

しかしまた、そうである以上、その存在の根拠も条件づけられている。また、条件づけられるからこそ、それが固有でオリジナルなのである。従ってまた、それに寿命があって当然で、そうやって自己を全うして行くのである。

人間に寿命があるように、文明にも勃興と没落が運命づけられているのである。発生に消滅が伴うのは、それがオリジナル(根源)である以上、仕方のないことなのである。

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 続く。

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