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11、予感。


またこれを、当事者たる人間の側から見ると、こういした「方向」というのが、自分自身の中にある根源的な指向性として、無意識の内に定めらているのである。これがすなわち、自分自身のなかに生き続けている、そしてまた、自分自身を拘束し支配し続ける、直感的で本能的な能力なのである。

なにか得体の知れない未知のものを自分の中に感じ取っているのである。そして、こうしたことが何かの暗示や示唆として、自分の中で迫ってくるのである。あるいは無意識の内に、何の脈絡も関係もないところから、いきなり襲ってくるのである。

このような「予知」、または「予言」といったもの、あるいは「暗示」とでもいったもの。それとも「予測」とでも言った方が、聞こえが良いのかも知れない。しかしまた、そうしたことだけを取って見れば、たしかに非科学的な迷信のように聞こえるのである。

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  続く。

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