index< 日誌 < s設定 < 20-28 「記憶」p8-


4、印象。


見える現実世界の、表面的なカタチだけではとらえられない、なにかしらの秩序や理由、原因といったものが見えてくる、ということである。そうした現実世界の様々な出来事や、あり様といったものが、何かしらの原因によってつながり、関連づけられ、広がって行って、結び付けられ、織り合わされてゆく。

まとめられ、整理し、つなぎ合わせて、比較し、分類し、順序付けられ、そしてそれらが全体として関連付けられ、全体的な総体として理解されてもくる。そしてまた、それ自体が、観念としての一つのシステムを作り上げる。慣れやパターン、そして習慣や無意識の常識といったものを作り上げる。

しかし、このような全体としてのバラバラな印象のなかにも、そこから何か共通の特徴といったものが見えてくることがある。あるいは感じられ、あるいはあらわになることがある。それは、それらバラバラな印象のすべての根底にあって、また、それらの底のところでつながり合う共通の印象とでも言ったものがそうなのである。

戻る。                      続く。

index< 日誌 < s設定 < 20-28 「記憶」p8-