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あるいはまた、たとえば、なにか暗いものを見ているとすると、見ているもののすがたカタチがどこか暗いのである。もの自体がもともと暗いのか、あるいは光源の関係で暗く見えているだけなのかは、どちらでもよいのである。 この場合の「暗い」というのは、見えているものが暗いのであって、そしてそれと同時に、それを見ている本人の印象が暗いのである。そうした気持ちのあり方といったものが暗いのである。 これは、感覚的な暗さと同時に、それとは別の、無意識の印象の感じ方としての暗さを意味している。見た目の感覚的な暗さとは別の、心の持ち様としての感じ方の暗さを意味している。 見た目のその場限りの暗さとは違う、それが後々にまで残る、そうした印象としての暗さ、無意識の暗示としての暗さとの違いなのである。そしてまた、そうしたことが何かの習慣や反射的な行動へと導き促す合図やスイッチとして、気持ちの切り替えとしても作用しているのである |
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