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人間は、何かを見て聞いて感じると共に、それとは別のものを無意識の世界で感じていて、そしてそれが暗示され、呼び起こされ、思い出されてくるのである。これが自分の感じ方、感性といったものなのである。 もちろん、それが何かと問われても本人にはわからない。そうした無意識の、記憶の届かない世界での感じ方なのであるが、それでもやはり、なにか言い知れぬ、得体の知れない何かを思い出しているのであって、それが言葉にならない印象として浮かび上がって来ているのである。 見える現実のすがたカタチのなかに、なにかが関連づけられていて、そしてそれが印象として思い出されてきて、無意識の世界で想像しているのである。見える現実を素通りして、より直接的で直感的なイメージや象徴として感じられてくるのである。 自分でも自覚のないままで、意識されることのないまま、それへと印象し、誘われ、導かれてゆく。自分でも気づかず、知らぬまま、そのように行動し意識しているのである。思考と意識のパターンといったものが、そのように出来上がってしまっているのである。 |
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