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3、意識。


お互いが、お互いの内面を知ることがなく、また、それを知ること自体が不要で、そしてそれが訳の分からないものとなっている。

たとえそれを知り、それを理解し得たとしても、要するに、それが自分自身の自己意識として、自分でもそれが自分にとってなくてはならない、何かの理由とはならないということである。

要するに、自己意識というのが自覚されていないのである。自分の中で自分が分裂していて、そうした、もう一人の自分というのが存在しないのである。つまり、自分で自分に苦しむといったことがないのである。

そうして、自分のなかで、自分を意識したり自覚するということがないのである。だからまた、他人を理解するということが出来ないのである。


戻る。                    続く。

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