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このようにして、支配する側と支配される側との関係がなくてはならないものとなっている。このような支配・被支配の関係以外に、人々をつなぐキズナ(絆)といったものが失われているからである。それ以外の関係というのが成り立たなくなっているのである。 これは必然であって、自分の中に自分の根源というのがない以上、それを他人に求めざるを得ないのであって、そうやって「上と下との関係」を作り出す以上、自分はその社会のだれよりも下の者であってはならず、自分が中間または普通で居られるためには、必ず自分よりも「下の者」がいなければならないのである。 これは、自分より上の者がいなければならないのと同じく、またそうであるためには、自分より下の者がどうしても必要なのである。そしてそれは、自分よりも「上の者」の権威によって、出来るようになるのである。そうして、自分というのがそのシステムの中で始めて「普通の人間」になることが出来るのである。 これは必然であって、このようにして上下の関係がシステムとして成り立つのである。システムとして機能し、そしてそれが永続するのである。従ってそれは、一つのシステムの形態・カタチであって、その根本的な基本原理なのである。 |
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