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4、日常。


またそれは、社会という広い意味だけでなく、もっと身近な日常の習慣や常識、作法などにおいても広く見られることである。だれもが気づかないうちに、そのように出来上がってしまっているのである。そしてそうしたことが、無意識のマナーやルールになっているのである。

たとえば、人間は集団の中にいると、その中のもっとも多数派に共通するルールやマナー(習慣や作法)に自分を合わせて行こうとする。だれもが知らず気づかないまま、そうした行動をとるのである。

たとえ反対意見や、異なる行動を取ろうとする者であっても、そうなのである。その集団の中での最大多数派を意識していて、そうした考えをもつのであって、そしてそれに共通するルールやマナーを守っていて、それを通して異なる意見や行動を取ろうとするのである。これは、雰囲気とか空気とでもいったものなのである。

だれもが常に最大の多数派というのを意識していて、そしてそれが求心力になっていて、それに向かい、そしてそれが中心になっているのである。またそうでないと、それは常識が違うということで、その集団そのものが成り立たなくするのである。だれからも相手にされなくなるのである。だからまた、そうするしかなく、そのようにして集団としてまとまっていて、集団が集団として成り立っているのである。


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