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5、生存のシステム。


それは以上のような、人間そのものがもともと持っている本能的な習性からも説明できるし、またそれとは別の、生存のための生産や、そしてその生産が必要とするシステムからも説明が出来るのである。社会やその就業形態の形式とサイクル、そしてその管理と維持のための、政治や文化のシステムがそれを求め、必要としているのである。

そしてこれが人間が生きて行く上でのスタイルであり、その時代が求める人間の理想像であり、標準的で共通の人間モデルになっているのである。その時代や地域の人間の気性や気質、考え方やライフスタイルといったものを決定してきたのである。

特に近代以前の世界、そしてまた、東アジア社会のような閉じた世界がそうだったのである。変化というのがなく、変化しないというのが、その民族や国家にとっての、生存と存続のための条件であった世界にあっては、特にそうなのである。


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