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「群れる」というのは、 人間にとっての生存と生産のための上下の関係であって、そのための正義や常識、そして日常として捉(とら)えることができる。 しかし、このシステムそのものは、その文明をもたらした物的・客観的条件に基づくものであって、そしてまた、その上で生きている民族の、主体的で主観的な気質や気性といったものが、それを決定しているのである。 しかしまた、このような主体としての民族や国民と言っても、その起源をさかのぼって行くと、たいてい種々様々な異民族の寄せ集めが、新たな民族を作り出してきているのである。 何もないところから、新たな何かが始まるというのではなくて、このような種々様々な混沌としたカオスの中から、新たな復活と再生が成し遂げられたということなのである。 |
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