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3、客観的。


しかしまた、物的で客観的な条件といったものがある。これは、文明のシステムが成り立つための現実的な条件のことなのであり、そしてまた、これを前提にして、それがもたらす空間的制約といったものが、固有で特殊な地政学的条件を生み出している。

たとえば地表面上の形状、そしてその植物にとっての地味といったもの、そしてそれらがもたらす生態系の型式といったものがそうである。農耕や遊牧のための物的前提となり得る、そうした客観的な条件といったものが、そうである。

このような地理的条件から、その文明が農耕か、それとも遊牧に依存するのか、あるいはまた、商業や交易・略奪に依存し、そのどれを土台にして成り立っているのかどうかである。

要するに、そうしたことがその上部構造としての、生産とその社会・文化のシステムを作り出しているのである。また、宗教や道徳、正義といった世界観についてもそうなのである。


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