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4、成り立ち。


それは、そうであるのに違いなく、それ以外の事があり得ない、そうした、あまりにもわかりきったクズやゴミでしかない人間なのである。また、そうでないと自分が、そして自分が生きてきた親兄弟や友人や祖国や、自分の周りの者がすべて否定されてしまうことになる。

なぜなら、それが自分たちの「信じるもの」になっているからである。それを基にして自分たちの良心というものが成り立っているからである。だから、そいつはどうしてもゴミでなければならないのである。

それはつまり、自分自身の良心やシツケ(躾)、正義といったもの、そしてそれ以前の、自分自身の歴史や記憶といったものの何もかもが、間違った偽りのものでしかないものになってしまう。

だからどうしても、どんなことがあっても、それを守らなければならないのである。だからまた、目の前の、この変わった異質でワケの分からない人間は、どうしても消えてもらわなければならないのである。それは、破壊しておかなければならないものなのである。そしてこれが、自分と自分たちの常識であり良心なのである。


戻る。                       続く。

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