index< 日誌 < s設定 < 20-45自己意識G、「自律」



6、カンベンできない。


しかしなぜ、こういうことがおこるのか?

それはつまり、自分たちが生きてきた環境と条件が異なるからである。自分自身の歴史とその記憶が異なるということなのである。自分自身の生き方やその歴史、そしてそれをカタチ作ってきた親や兄弟、友、先生・先輩・師匠・上司、それに地域の共同体から、自分というのが抜け出せないでいる、ということなのである。

人間は、そうした自分自身の記憶と常識の世界を生きている。つまり、そうした自分というのを否定できずにいるのである。当たり前である。それこそが自分のすべてだからである。そして、そうした自分の生き方や信念、プライドや良心といったものを、時代という現実が、すべて否定しにかかってきているのである。

自分の存在を否定しているのである。だからまた、なにもかもが許せないし、カンベンできないことのように映っているのである。さらに、このような現実をうまく生きている人間がいるのである。そしてこれがまた、余計に腹が立って仕方がないのである。


戻る。                       続く。

index< 日誌 < s設定 < 20-45自己意識G、「自律」