| index＜ 日誌 ＜ s設定 ＜ 20-45自己意識⑧、「自律」 |
| 自分と、自分の歴史やシツケ（躾）といったもの、人格といったものを区別できないでいる。自分と、自分の存在といったものをはっきりと区別できないでいるのである。自分で、自分を自律して理解できずにいる。自分の中で自分を確かめられずにいる。 つまり、自意識というのが他人との関係においてのみ見い出されていて、自分で自分を見つけることが出来ずにいる。要するに、自己意識というのが限りなくあいまいなままなのである。 しかしまた、そうである限り、自分は外の世界へ出て行くことがないのである。またそうである限り、自分というのが見えて来ないし、自分とは異質な人間に対して理解し合える、ということもないのである。相手を尊重し、お互いが自由に交流し合えるということもないのである。 だからまた、そういう異質な異人種、異なるタイプの人間を見ると、「自分たち」と違うというだけで、許せず、カンベン出来ずにいるのである。自分の存在を脅かすもののように思えてくるのである。 |
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