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8、しつけ。


だから、やはりどうしても、「自己意識」というのが必要なのである。自分で自分を知り、問い続けることが必要なのである。そしてこれが、自分たちが願うもの、求めるものの根源にあるのであって、そしてこれが、自分たちが信じるもの、民族や国民の信仰ないし宗教を作り出しているのである。

だから、それがまた、自分たちのタマシイであると思えてくるのであって、そして、それをないがしろにされることが、どうしても、どんなことがあっても許せないことのように思えてくるのである。自分にはそれしかないのであって、それだけが自分が自分であることの印(しるし)となっているのである。自分の存在そのものが否定されるように思えてくるのである。

それはまた同時に、自分たちの存在の条件となってきたものが、違うということを意味している。自分たちの生存と生活のスタイルが違うということである。そしてこの存在の条件とは、シツケ(躾)であり、習慣であり、そしてまた常識というのが違うのだということである。それを支えてきた環境が変化したということである。


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