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学校のクラスでも、町内会の寄合いや趣味のクラブでも、会社の中の主導権争いでも、それは共通のパターンであり、身に着いた共通の習性やクセといったものなのである。要は、人間は強くて大きな支配的な者になびいて行く、ということなのである。 そうして集団というのが安定し、そうしてだれもが落ち着くのである。秩序が保たれ安全で安心して生きていられるのである。そしてだれもが無意識の内に、そうした行動をとるのである。 つまり、だれもがそうだから、そうであるはずだし、そうでなければならず、そして自分もそうであろうと努力するのである。またそうである限り、自分が脅かされないで済むのである。そして、それは同時に、そうでない者を探し出し、それを排除して行くのである。そしてそれが自分の役割であって、立場でなければならないのである。 そして、ここでも自己の自律性と自己意識の欠如が見られるのである。そしてこの欠如こそが、このような日常を作り出しているのである。そして、このような自己意識が欠如した日常の世界にあっては、それ以外の自意識というのを生み出すことがないのである。 |
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