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6、錯覚。


このような印象や象徴が基点となって、そしてそのまわりに、様々な無意識のバラバラな記憶の断片や痕跡といったものが、まるで引力のように吸い寄せられ、つながり、そして広がり、関連づけられて行くのである。

このような痕跡がどこかでつながり、響き合い、たどって行って、それがいつしかアンサンブルになって、そうして何か得体の知れないイメージとなって映し出されているのである。錯覚や幻覚、そして過大に誇張された事実の誤認として現れているのである。あるいはまた、空想や妄想、錯覚や、誇大拡張された事実の歪曲となって浮かび上がって来ているのである。

自分でも意識されず、ワケがわからず、妙に付きまとったり違和感を感じたりするのである。なぜなのか、どういうワケなのか自分でもワケが分からないのである。そうしたことが、自分でも逆らえない不可抗力となって、自分を引っ張り、閉じ込めて引きずり込んで行くのである。いざない、誘い、そうしてむりやり強制して導いて行くのである。


戻る。                       続く。

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