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8、記号。


人間が何かを考えたり感じたり意識したりするとき、無意識の内にかつての自分の記憶の世界を参照しているのであって、そしてそれを基にして、そこから印象や共通点を探し出していって、そうしてそれを関連付けて、その上でそれが何かを理解しようとしているのである。

このような肉体自身が持つ記憶、そしてその型式やパターンといったものは、それ自体が固有の自律した必然性を持つ存在として、あらかじめ定められているのである。そしてこれが自律した存在という意味なのである。

また、そうした、かつての無意識の記憶や経験なしに、人間が、なにかを感じたり考えたりすることは不可能なのである。そして実は、これが暗示なのであり、示唆であり、象徴なのである。サインであり記号であり、そしてまた言語そのものだったりするのである。



戻る。                       続く。

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