見えない世界②５。感覚。

５。感覚。

そしてこのような、無意識の記号化された暗示の世界が、自分の自意識の基になっているのである。それが土台にあって、根となっているのである。そうして、自分が生きている現実の世界をして、ムリヤリそのように見せているのである。自分にして見れば、そのようにしか見えないということなのである。

自分の中の無意識の記憶の世界が、現実の世界をそのように映し出していて、そしてそのように解釈もし、そしてまた、そのようにしか感じられないようにしているのである。そしてこれが、自分の感じ方、感性となっているのである。そのようにしか成れないという意味で、そうなのである。自分というのが、もともとそのように出来ているという意味で、そうなのである。

自分のなかの無意識の世界というのが、現実というのを、そのようにしか見えないようにしているのである。そして、これがまさしく、自分にとっての現実なのである。そのようにしか見えないという意味で、そうなのである。

そしてまた、これこそが自分自身の、自分にしかない、自分の感じ方であり、自分の感覚なのである。自分にとっての現実とは、このことなのである。これ以外に無く、それだけが自分にとっての現実なのである。これ以外の現実というのが、自分には無いのである。

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