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6、 感覚の中。


したがってまた、それは、他人には理解することも、知ることもできないことなのである。だからまた、それは、自分だけが知る、自分自身の記憶の世界なのである。

そうならざるを得ず、そうするしかない、そしてまた、それだけが自分で自分を確かめることが出来るものとなっているのである。自分には、それしかないのである。そしてこれが自分自身なのである。

ほとんど忘れかけている、もはやイメージや物語りとしてではなく、そしてどうしても思い出せない、なにかのサインや暗示としてだけ感じられているのである。自分自身の影のような存在である。そうした、自分でも意味不明な、得体の知れない感覚なのである。そうした錯覚と偶然だけが支配する世界なのである。

そうした、現実の記憶からも失われている、感覚だけの、感覚自身の中に残っている、何か正体不明の得体の知れない、自分の中の、他人のような感覚なのである。


戻る。                       続く。

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