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4、すがた。


現実の見える世界から、それを透かして、見えない世界をさぐり当てて行かなければならない。しかし実は、それこそが自分自身の観念の世界なのであって、自分自身の中の世界、外の世界とは区別された自分自身の精神の世界なのである。精神は、自分の存在をたしかめるべく、いやおうなく見えない世界をさ迷い続けているのである。

自分にとっての外の世界、すなわち現実とは、外の世界が自分に向かって反射して映し出した、自分自身の精神のすがたなのであって、それは自分自身と現実とのかかわり方なのであって、自分自身の存在の仕方を現わしているのである。

だから、様々に移り行き、変化をくり返す、まことにとらえどころのない、漠然としたカオスの世界なのである。そしてこれが、見える現実の世界が映し出した自分自身のすがたなのである。そしてまた、この中から自分自身とといったものを見つけ出さなければならないのである。

戻る。                      続く。

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