index< 日誌 < aa暗示 < 20-53見えない世界C 強制力。


6、非現実。


だから、人間が現実の世界で見ている風景そのものが、すでに自分にとって他者なのであり、それは、自分の祖先が作り出してきた世界であり、そしてまたそれが、自分が生まれ育ってきた現実の世界なのであり、そしてまた、その下で祖先が獲得してきた各種の感覚器官の、感じ方の世界を見ているのである。

それは現実の外の世界を見ているのではなく、自分自身の感覚を感じ方を見ているのである。自分で自分を見ていて、感じ、そしてまたそれが、自分の中で様々な感情を生み出しているのである。自分の中の情緒のリズムや考え方のパターンを作り出しているのである。

要するに人間は、外の現実世界を通して、自分自身の感覚の感じ方の世界を見ているのであって、自分が、そしてまた、祖先が生きてきた感覚の世界を見ているのである。

戻る。                      続く。

index< 日誌 < aa暗示 < 20-53見えない世界C 強制力。