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それは、印象や象徴の世界であって、人間が意識せずに繰り返している無意識の世界、生理の反射作用、習性や馴れ、あるいは情緒的な、無意識の感覚の世界である。それは、自分たちの日々の暮らしと習慣がくり返される、日常の世界なのである。それはまた、自分たちの生活スタイルであり、あこがれや祈りの世界なのである。 そうしたことの最も分かりやすい例は、考古学の各時代を象徴する民族集団の道具類である。祭儀や習俗もまたそうである。石器や金属、牧畜と農耕のための道具、信仰などもそうである。 それらはある意味で彼ら彼女らが生きていた、その時代を象徴するものなのである。そしてそれをもって、一つの文化圏であるとか、あるいは民族や国家というのが見えてくるのである。 いまは無き「いにしえ」の人々の暮らしと精神の世界が見えてくるのである。情緒や感覚の感じ方としてそれが伝わってくるのである。そしてそうしたことが、空間的・歴史的な精神のカタチとして、またその領域として見えてくるのである。 |
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