| index＜ 日誌 ＜ v夢の中 ＜ 20-58夢が映しだすもの。 |
| 現実の世界ではどうにもならない、自分自身のなかにある苦しみや悩みといったものが、夢の中で、間接的で暗示的な出来事となって、すがたカタチを変えて現れ出てきているのである。普段は意識することのない心の奥底の霧（きり）の中から浮かび上がってきているのである。 要は、何でも良いのである。それを何かしらのカタチで表現できたら、それだけで良いのである。もともと、自分でもそれが何のことなのか、わからないのである。だからまた、何としても、どうしてもそれを何かしらのイメージでもって表現するしかなかったのである。 そして、それを自分のなかで認めようとしている。または、それを認めることを自分自身に求めに来ているのである。自分が自分に求めている。無意識の世界が意識の世界に踊り出てきて、そして意義申立てをしているのである。迫ってきて、そして強制しているのである。 そしてそれを認めることを自分自身に要求し、また、それを認めたいような立場に自分が居るのである。そして、こうした立場というのが現実の自分自身が置かれている状況なのである。 つまり、そうした自分を暗示していて、示唆しているのであって、それを夢が表現しているのである。夢の中でぼくは、僕自身を見ているのである。そしてこれが、夢の中で自分が見ている、イメージや物語の世界なのである。 |
index＜ 日誌 ＜ v夢の中 ＜ 20-58夢が映しだすもの。