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だからまた、そうした無意識の感情の動きといったものが、何らかのカタチを必要としているのであって、夢が、感情や情緒といったもののカタチを作り出しているのである。カタチなきものは忘れられるし、思い出せないし、失われて行く。だから何かしらのカタチが必要なのであって、そしてこれが、夢の中の物語やイメージの世界なのである。 カタチがあってこそ、それが自分の中で残ることができるのである。思いだすことができるのである。たとえそれが得体の知れない意味不明のものであっても、それが記憶として、何らかの正体不明の記憶の痕跡や断片として、浮かび上がって来なければならないのである。 これが夢の中の世界なのである。そうやって喜びや苦しみで表現された情緒といったものが、意識にまで昇っていって、そして夢の中で現れては消えてゆくのである。そうして何もなかったように、自分の中で消化排泄されてゆくのである。そうしてリセットされ、日々の営みがくり返されるのである。 |
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