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そうやって自分を社会の中の一員としてバランスし、調和させ、自己の生存と居場所といったものを確保してゆくのである。そうせざるを得ず、また、そうすることが、自分と社会を取り巻く自然条件に最も適合する生き方となるからである。 しかしそれはまた、そうやって生きて行くようにあらかじめ条件付けられているのである。また、そのような条件の下でしか生きて行けないように出来ているのである。それ以外の生き方というのが、あらかじめ予定されておらず、可能性としてもなく、また、それを願ってしたところで無理だということなのである。そうしてのみ生きて行けるように、あらかじめ条件付けられ設定されているのである。 これは、私たちが学校教育と言っているものが、まさにこれである。言わば、このような学校教育に似たようなことを、自然条件と社会システムといったものが人間をして強制しているのである。だからまた、人間は、この範囲内でしか何も見えず、知り得ず、何も出来ず、成し得ないのである。 |
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