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それはちょうど万華鏡(ホロスコープ)の中の世界のようでもある。この色とりどりの無限の変化を見せるカガミの中の世界にあっても、それは万華鏡という、垂直6面体のカガミの無限反射が作り出す、システムの世界に過ぎないのであって、その中で、色紙のカケラが無限の変化をくり返す、そうしたシステムが映しだす世界に過ぎないのである。 この仕組みと機能を離れたところに、万華鏡の世界はないのである。それは、この万華鏡というシステムの中だけの世界なのである。それがどんなに無限の変化を見せてくれるにしても、それはただ、そうであるしかなく、それだけの世界なのである。 そしてこの「そうであるしかなく」というのが、自己と他者の区別であって、限界なのである。万華鏡を万華鏡たらしめ、万華鏡が映し出す世界と外の世界を区別する限界線なのである。 |
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