index< 日誌 < am種 < 「新、傾向」 |
しかし、このような体勢のままで何ごとも起こらず、衝撃が緩和されれば、自然に緊張がゆるみ引いてゆく。あるいは、衝撃の予兆がおさまらず、反対に強まり続けるのであれば、より一層緊張が高まって行き、そのために、その発散場所がどうしても必要になる。それが無ければ、血圧が際限なく高まって行き、やがて気を失う。 または、身体というのが生理的に維持できなくなる。 あるいは、顔面は紅潮したままで、目は大きく見開かれ、耳も鼻も肌も全感覚器官が極限の緊張したままである。要するに、このような状態のままで居続けることは、人間には出来ないのである。 あるいは、このような場合、いきなり意味不明なことを言い出したり、あるいは、場違いなワケの分からない仕草や動作といったものをやり始めて、その場を取り繕ったり、あるいはまた、そうやって自分で自分を納得させようとするのである。そうやって自分なりに何とか衝撃をやり過ごそうとするのである。 |