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5、地肌。

こうしたことは、民族の生活のパターンや信仰、そして生存のシステム、さらにその保存と継続の歴史においてあからさまに現れていて、そしてまた、条件づけられてもいる。

条件とは、背景の事であり、生地や下地、基底にあるもの、地肌とでもいったもの。あるいは絵画で言うところのキャンバスの質や色とでもいったものである。これを背景にして物ごとが現れ、そしてその上で物語りが進行して行く舞台とでもいったものなのである。

だから、この時点ですでに規定されているのである。それは仕方のないことであって、人間の身体のカタチ・仕組み・機能といったものが、あらかじめそのように出来ていて、そのようにしか成れず、そこからまた、このような存在の仕方しか出来ないからである。


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