index< 日誌 < k思い込み < 20-72「主観A 普遍性」


5、第三者。

そうした目的を達成するために、相手を理解しようともするし、理解しなければならず、またそうしてのみ同じ立場での、少なくともどちらにも片寄ることのない同一の基準での交流が可能になる。客観的で公平だというのは、このことなのである。価値の同一の基準といったものを、見つけ出そうとしているのである。

交流というのが第三者的な、どこかお互いの共通点に基づいて行われるのである。また、それなしに社会というのが成り立たないのである。だからまた、相手を理解しようともするし、また、自分自身をも、それとのかかわりの中でもっと知ろうと努力するのである。そしてまた、知ることができるのである。

これは、自分と他者あるいは社会というものを、同じ世界の中の住人として見ている。そしてまた同時に、それとは別の世界からも見ている。自分が自分というのを、自分とは別の第三者的な立場から見ているのである。


戻る。                         続く。

index< 日誌 < k思い込み < 20-72「主観A 普遍性」