index< 日誌 < k思い込み < 20-74「主観C 理由。」


4、普遍性。


人間が生きている文明のシステムといったものが、もともとこのように出来ている、ということである。そして、これに基づいて世の中が成り立っている。そうした世界を生きているのである。だからまた、自己意識というのは不要で、理解されることもない。むしろそうしたことは、あってはならない世界なのである。しかしまた、だからこそ直接的で、感情的なのである。

自分の思考や論理といったものが、外の世界に対して同時的で、実際的・実践的、経験的、現実的なのである。そしてまた同時に、抽象的になり得ないのである。また、だからこそそれが、主観的になってしまうのである。

抽象的で論理的であろうとするならば、客観的で普遍的でなければならないのである。それは、その時代という現実を、外から見なければならないのである。精神が現実から分離していて、そして自由でなければならないのである。しかしまた、だからこそ、主観性から客観性、そして客観性から普遍性へと指向するのである。


戻る。                         続く。

index< 日誌 < k思い込み < 20-74「主観C 理由。」