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5、永遠。


精神は、自己の限りなく純粋で透明な、自分自身の世界を求めざるを得ないのである。現実から切断された観念の世界の中で、自己の精神の自由を目指すのである。なぜなら、それが自分だけの絶対的な精神の世界を意味するからである。すなわち、主観でも、客観でもなく、自分自身が普遍的な精神であろうとするのである。

精神は、自己と現実との間に境界線を設けて出入りを監視し、そしてこの境界線でもって、自己の精神のカタチを作り出して、自分だけの精神の領域を獲得するのである。そうして現実からの一切の干渉を排除して、自分自身の内部で神聖不可侵の自らの領域とそのカタチを作り出すのである。

そうして、自己が現実から分離独立し、自己が現実から自律した存在として、自分の中で成立するのである。精神が自分の中で、永遠で自由な存在として獲得されるのである。


戻る。                         続く。

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