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15、型式。


それはまた、つらいときや悲しいときでも同じであって、そのようにパターン化された表情でもって肉体表面に現れてくるのである。感情や情緒といっても、それもまた型式化されたカタチでもって表面に出てくるし、また、その形式でもってそれが意識され、理解されているのである。他にそれを理解する方法がないのである。

自分の中の得体の知れない感情や情緒といったものは、そのようにしてしか現実の世界に表現さないのである。そして、このような感覚の感覚に対する意識は、それ自体が、実際の経験とは別のものなのである。

しかしまた、そのようにして自分を感じ、自分を意識してきたのである。他に自分を意識する方法が無かったのである。だからまた、それだけが本当の自分のように思えてくるのである。また、そうやって自分で自分を感じているのである。


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