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3、カタチ。


そして、そうしたことが、口元や顔の他の表情筋の動きに現れている。老け顔、無表情、そして周囲の現実からズレて離れたところで、それが表情となって現れている。それは、心のなかの世界をそのまま反映したものである。精神は肉体を通して現れ、そして表現され、そしてすがたカタチとなる。顔の表情とは、この精神の現れ出たカタチなのである。

そして、目から何かを意志する光の潤いが消えている。ひたすら受動的で消極的なのである。何もしたくないのである。したくもないし、出来もしないのにかかわらず、自分の保身ばかり考えていて、何もしようとしないのである。

だからまた、目から光が消えているのである。生きているという実感が感じられなくなっているのである。そしてそれ以前に、周囲からも世間からも相手にされなくなっているのである。


戻る。                         続く。

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