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人が相手の表情を見る場合、誰もがたいてい目を見る。そして相手の目が目指すところを推し測ることによって、相手が何を考え、何をのぞみ、何を為そうとしているのかを見ようとするのである。 ところが、そうした眼の動きや目の色といったものは、目だけを見ても分からないのであって、両側の二つの目をとりまく、目の周りの筋肉やその動き、あるいは、その筋肉につながっている額やコメカミ、鼻筋の裾の部分の筋肉の動きや、シワのカタチでもって判断されるのである。 それは、実際に何を見ているのかといった、そうした現実的な意味でもそうなのであるが、しかしまた、そうでない場合、たとえば見えない何かを見ようとしていたり、なにか考え事をしているといった、そうした非現実的で観念的な意味でもそうなのである。 |
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