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2、違う。


この「おどろき」という感情は、明らかに他の感情と異なる。それは他のいかなる感情とも共通点や相違点を持たないのである。どこか根本的に違うのである。この意味で、驚(おどろ)きというのは、感情と言えるかどうかも疑わしいのである。

だから、この「驚き」だけを取って見るならば、それだけが持続するというのは、非現実・非日常の世界であって、あってはならないし、あり得ないことなのである。それは、こうした意味で自分を喪失した状態なのである。

これは感情というよりも、感情そのものが一時的に途切れた状態なのであって、感情を喪失した状態なのである。もっと正確に言うと、感情以前の情緒が途切れた状態なのである。


戻る。                        続く。

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